施設長便り(5) 「そしあるの今後」 安藤 学

いよいよ、施設長便りも最終回となりました。
平成25年より生活介護を主の事業とし4名だった利用者も3月には18名の契約を頂き、スペースの関係で数名の契約をお断りせざるを得ない状況が発生するまでに成長できたことを感謝いたしております。
そしあるではこれまでに述べた4項目を大切に支援しています。その理由は、この4項目が多様な課題に取り組んでいく際の「拠り所」になるからです。
昨年の相談内容も、「日常生活のこと」「環境への適応のこと」「兄弟児との関係のこと」「親亡き後のこと」等々、多岐にわたっていました。言葉になって出ていない「問題」に気づくこともありました。さし迫った問題も、後々の問題もありました。
その時その時の問題に取り組む一方で、その問題が流動的であるという事も、念頭に置かねばなりません。問題の中には時間や状況とともに、また年齢とともに変化するものがあるからです。また一度解決したことでも、再検討が必要となる場合も出てくるのです。色々なことが変化の中にあります。大きくは、政治・経済の状況が変化し、それに連動して福祉政策の理念や制度も流動的になります。
そのような状況の中、1月に行われた臨時総会によって「新築移転工事」に向けての取り組みが承認されました。
大きな変化の年になると思いますが、これまで職員研修などを通して、専門家である前に、人間力を高める研修やトレーニングを重ねてきました。人間力を高めるためには、その人の為に何をすべきかを必死で考えることが大切です。
考える職員に変化してきたことで、確実に職員の専門的なスキル(技術)も向上していることを実感しています。起こっていた行動に対して支援していた2年前に比べると大きく変わりました。
現在は、起こさない為に準備をし、それぞれが理解できるツールを使って丁寧に支援する。視覚的な支援だけではなく、コミュニケーションも多くとるようになり、行動障害の強かった方がたくさんの笑顔を返してくださるようになりました。これは職員の成長の証であり、そしあるの理念が浸透してきた証といえます。
先に述べたように新築工事によって、物理的な構造化が前進しますが、さらに重要なことは支援員の考え方と行動です。利用者の奥深く潜んでいる不安を見つけ出し、一方では、その家族が何を望んでおられるかをつかみ取る力を身に付けなければ、事業所の勝手な思いのみが先行し、行動障害を引き起こしかねないからです
ハード面とソフト面の両輪がしっかり回るためには、揺るがない理念を持ち続け、職員やご家族に対してどのような目的でどのように進んでいるのかを伝えていくことが、事業を運営していく上では、大切なことだと思っています。法人の舵取りは、サポートセンターそしあるの理事会、会員の方々です。
サポートセンターそしるの課題は、時代の変化と共に変化していくかもしれませんが、基本としているのは、「安心して過ごせるトータルケア」です。利用者にとってよりよい住まいを構築していくことが、もっとも必要なことでだと考えています。思いはあるけど形にできない家族の思いに対してしっかり足元を固めながら前進していきたいと思います。
これから続くそしあるの事業展開を皆様のご指導、鞭撻をいただきながら、確実に一歩ずつ進んでいく所存でございます。
これからもサポートセンターそしあるをよろしくお願い申し上げます。
平成25年より生活介護を主の事業とし4名だった利用者も3月には18名の契約を頂き、スペースの関係で数名の契約をお断りせざるを得ない状況が発生するまでに成長できたことを感謝いたしております。
そしあるではこれまでに述べた4項目を大切に支援しています。その理由は、この4項目が多様な課題に取り組んでいく際の「拠り所」になるからです。
昨年の相談内容も、「日常生活のこと」「環境への適応のこと」「兄弟児との関係のこと」「親亡き後のこと」等々、多岐にわたっていました。言葉になって出ていない「問題」に気づくこともありました。さし迫った問題も、後々の問題もありました。
その時その時の問題に取り組む一方で、その問題が流動的であるという事も、念頭に置かねばなりません。問題の中には時間や状況とともに、また年齢とともに変化するものがあるからです。また一度解決したことでも、再検討が必要となる場合も出てくるのです。色々なことが変化の中にあります。大きくは、政治・経済の状況が変化し、それに連動して福祉政策の理念や制度も流動的になります。
そのような状況の中、1月に行われた臨時総会によって「新築移転工事」に向けての取り組みが承認されました。
大きな変化の年になると思いますが、これまで職員研修などを通して、専門家である前に、人間力を高める研修やトレーニングを重ねてきました。人間力を高めるためには、その人の為に何をすべきかを必死で考えることが大切です。
考える職員に変化してきたことで、確実に職員の専門的なスキル(技術)も向上していることを実感しています。起こっていた行動に対して支援していた2年前に比べると大きく変わりました。
現在は、起こさない為に準備をし、それぞれが理解できるツールを使って丁寧に支援する。視覚的な支援だけではなく、コミュニケーションも多くとるようになり、行動障害の強かった方がたくさんの笑顔を返してくださるようになりました。これは職員の成長の証であり、そしあるの理念が浸透してきた証といえます。
先に述べたように新築工事によって、物理的な構造化が前進しますが、さらに重要なことは支援員の考え方と行動です。利用者の奥深く潜んでいる不安を見つけ出し、一方では、その家族が何を望んでおられるかをつかみ取る力を身に付けなければ、事業所の勝手な思いのみが先行し、行動障害を引き起こしかねないからです
ハード面とソフト面の両輪がしっかり回るためには、揺るがない理念を持ち続け、職員やご家族に対してどのような目的でどのように進んでいるのかを伝えていくことが、事業を運営していく上では、大切なことだと思っています。法人の舵取りは、サポートセンターそしあるの理事会、会員の方々です。
サポートセンターそしるの課題は、時代の変化と共に変化していくかもしれませんが、基本としているのは、「安心して過ごせるトータルケア」です。利用者にとってよりよい住まいを構築していくことが、もっとも必要なことでだと考えています。思いはあるけど形にできない家族の思いに対してしっかり足元を固めながら前進していきたいと思います。
これから続くそしあるの事業展開を皆様のご指導、鞭撻をいただきながら、確実に一歩ずつ進んでいく所存でございます。
これからもサポートセンターそしあるをよろしくお願い申し上げます。
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